今年2回目の島唄の会は5月26日いつもの五反田の”結いま~る”で行なわれた。
朝から快晴の心地よい一日だった。
今回の唄の前のス ピーチは、今 IT業界で大活躍中の日本アドバンストシステムの重田辰弥会長だ。創業30年のお話をしていただくのだが、超多忙な日々を送られている。お とといは沖縄で講演をされたということだが、今日も早々に見えられて、パネルやテロップ等の資料チェツクをされている。真摯なお人柄が感じられた。
定刻午後1時にはにぎやかな食事が始まった。おなじみになった悦子ママの沖縄料理、ラフテー、テビチ、ナカミのシームン、ゴーヤ‐チャンプール、等、そしてオリオンビール、どれも懐かしい。
二中の先輩、池ノ上さん、藤井さん、山路さん、そして亀島先輩、みなさんお元気に出席されている。とくに先の那覇会で1時間余りにわたってウチナーグチで沖縄の唄を紹介し、好評を博したばかりの山路会長にはその時の余韻が感じられる。
日本舞踊の発表会を終えた歌田峯子さんも、お上品に食事をされている。
いつも元気で話題の豊富な玉代勢さんは88才のお母さんの通夜の席に103才の元産婆さんと92才の伯母さんがこられて、母に向かってなぜ私より先に逝く、なぜ夢枕に立たなかったのと語りかけていた光景に感動した、と話されたが、これには、同感の輪が広がった。

《島唄の会》 5月例会の報告_e0040517_211048

さて食事が一段落し重田さんの話しが始まった。
IT業界の技術革新の速さ、社員の採用と育て方、200名を超す社員の内沖縄出身者は四分の一に なる、こと、とその特性。スタート時の苦労、同業者との競い、等々、それらを乗越えて今期は創業以来の高い利益をあげることができたという。たんたんと飾 らずに話す口調や態度は、聴く人を引き込む魅力がある。
また随所に社員への細やかな配慮も感じられる。沖縄の美らしま大使ということでもあり、経営者としても沖縄との関わりをますます深めていくことだろう。
島唄の会としてもすばらしい講師を招くことができた。

感動の余韻のなかで、長嶺さんのリードで島唄の稽古に入った。
唄は゛故郷゛誰でも知っているものだが、これは山路さんが訳詞、池ノ上さんがまとめたものだ。

うまりじま”故郷”

1)うさじ(兎) わーちきたる あぬむいー【山)
た【田)いゆ【魚)ぐわ  ちーん(釣)し あぬかーら(川)
いみ(夢)や なまん(今) うーびーんじゃすさ(思い出す)
わしり(忘れ)らーらん んまりじま(生り島)

2)ちゃ(如何)そーみせーが すー(父)あんまー(母)
がんじゅう(頑健)そーがや どうしぬちゃー(友達)
あみ(雨)ぬ ふ(降)ていん  かじ(風)ぬ ふちん(吹)
うびんじゃ(思出)すーさ んまりじま

3)うみたち(志)かなてい りっしん【立身)しい
いち(何時)ぬふぃ(日)に むぢゅがー(戻)
むい(山)ぬ ゆうか(豊)ゆん わったーしま
みじ(水)ぬ ちゅらさ うまりじま。

東京にいてこの唄を方言でうたうのは、格別な感情になるものだ。
三味線で、長嶺さん、と歌田さんが上手にリードしてくれるので、雰囲気はさらに盛上る。

発表会のもう一つの唄は、これも良く知られた〈汗水節)だ
歌詞は心を打つ教訓的なものだ。11月の発表会にはさらに感動的にうたいたいものだ。
16時今回の稽古の時間は終わった。
次回は9月22日(土)。
なじみの唄なので9月に初めて参加する人も大歓迎!
長嶺 紀晃さん(045-784-0411)にぜひご連絡下さい。

参加者
池ノ上 光夫   藤井 和雄   山路 安清  亀島 博   宮里 尚明   豊田 光夫
長嶺 紀晃    豊岡 利夫   喜友名朝昭 山城 孝夫  津波古 勝子  重田辰弥
比嘉 良智    小澤 貞子   泉 幸子   玉代勢 亨  竹内栄子     歌田 峯子